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こんにちは。現在8か月の男の子の子育て奮闘中、ママボランティアの仲野です。
補助犬初心者(?)の私が、補助犬に関するあらゆるレポートを皆様にお届けします♪
第二回目は手話歌ライブイベントと補助犬よろず相談会in MOFCA♪
2019年5月29日(水)、千代田区障害者よろず相談所MOFCAにて、手話歌ライブイベントと補助犬よろず相談会が開催されました。
まずは手話歌ライブ。ゲストは「サインヴォーカリスト」水戸真奈美さん。
サインヴォーカリスト・・・??
初耳です・・・。
なんでも「サインヴォーカリスト」とは、「歌詞に込められた想いを手話で表現しながら歌う歌手」のことだそう。
柔らかくも力強い歌声に引き込まれる~。
確かに、単に「手話をしながら歌う」という表現よりも、手話を「歌とは異なるもう一つの感情表現」として使われているというのがしっくりくる。
歌だけでも楽しめる、手話だけでも楽しめる、そして歌と手話とで楽しめる、そんな感じ。
見て、聴いて。会場全体が癒しの空気に包まれます。
続いて「つながる空」、「桜のメロディ」、「風の絆」などのオリジナル曲と共に、曲が生まれたエピソードトークを交えながら進行。
歌詞と一緒に流れるのは、東日本大震災被災地での地域の方々との様子、モザンビークの子供たちが表現する手話など、人と人、世界とのつながりを感じられる映像です。
ライブ中継だけでなく、合間に水戸さんが補助犬ユーザーの方と補助犬を紹介してくれたりと、遠くにいながら視聴者と距離が近いトークを展開。
行きたいけど行けない・・・という人でも一緒の時を過ごせるのは嬉しい。
最後は、手話歌教室。「あいさつの歌」を皆で手話しながら歌うという実践編。
水戸さんが先生になって手話振り付けをレクチャー。
私も子供と一緒に挑戦。
・・・面白いが、難しい~><
歌が早くて頭がショート寸前。
水戸さんがいとも簡単(そうに見える)に手話歌されるものだから油断していた・・・。
でも、皆でやるととても楽しい♪
水戸さんの「手話を覚えるというより楽しんでほしい」という言葉の通り、参加者の皆さんも楽しみながら歌いました。
連れてきた子どもも手遊びとして手話を楽しみ、手話って堅苦しいものではないんだな~という嬉しい気づき。
水戸さんは自分の声が聞こえない方々にも気持ちを伝えたい、と手話歌をはじめられたそう。
その純粋な気持ちがきっと手話を「声に出さないもう一つの歌」として感じられるのだなと実感したのでした。
ライブは次回も行われるそうなので、気になる方はこまめにチェックを!!
その後は、補助犬よろず相談会。
この日は飲食店関係者の方がいらっしゃり、盲導犬ユーザーの方、聴導犬ユーザーの方が、補助犬同伴での飲食店利用についてお話されていました。
相談会は子供から大人まで参加でき、補助犬ユーザーや補助犬利用を考えている方のみでなく、ちょっとした疑問も気軽に相談できるとのこと。
例えば、
◇お店で補助犬を受け入れるときに気をつけることは?
◇電車やバスで見かけたらどのように振る舞うのがベスト?
・・・など、日常で補助犬と出会った時に
「あれ、どうしよう @.@;」でなく「ようこそ^^」と言えるために出来ること、結構あるかも。
この相談会はまだ始まったばかりで、これから徐々に参加者も増えそう。
夏休みの時期は子供達の自由研究の場としても使えそう。穴場です。
それにしてもカフェのようなスペースでとても居心地がいい~~。
つい長居してしまいそうな温かな空間でした。
MOFCAは竹橋駅直結のパレスサイドビルにあり、便利な場所にあるのも魅力の一つ。
気になる方は是非覗いてみてくださいね♪
(第10回・UDアドバイザー通信)
初めまして。現在7か月の男の子の子育て奮闘中、ママボランティアの仲野です。
補助犬初心者(?)の私が、これから数回にわたり補助犬に関するあらゆるレポートを皆様にお届けします♪
第一回目はリディラバスタディツアー♪
松本さんと聴導犬チャンプ登場です。
テーマは「補助犬と身体障害について」。
まずは専務理事の橋爪智子さんが「補助犬」や社会が作り出す「障害」について、そしてゲストスピーカーである松本江理さん&聴導犬チャンプが、自ら考える「障害」について講演・実演されました。
「補助犬って日本にどのくらいいるでしょうか?」
・・・
答えは、盲導犬941頭、介助犬65頭、聴導犬65頭。
あれ。意外と少ない?小さい頃から電車などで補助犬を見てきた私としては意外な数値。
この少なさも関係しているのか、2002年に身体障害者補助犬法が施行されていても世間への浸透がされていないことで、いまだにお店や公共交通機関の同伴拒否が後を絶たないそう。
そんな補助犬やユーザーをとりまく現実を知ったところで、松本さん登壇。
とってもかわいいトイプードル。
かわいい、かわいすぎる。参加高校生もざわざわ・・・
ベストを着ていなければとても聴導犬とは思えない。
(補助犬=しっかりめ(?)の犬という勝手なイメージ崩壊)
かわいい。かわいすぎる。
松本さんは、音が聞こえないのはどういう状態なのか、聴導犬がいることでどう変わったのか、分かりやすい例えを使いながら表現してくださいました。
危険であることや、注意を促す「音」が聞こえないことの不便さ、そして聴導犬がいてくれることで広がる可能性。
「出来るかもしれない」を増やしてくれる存在の頼もしさ。
あのかわいいトイプードルちゃんのすごさよ。
「障害があるとはどういうこと?」
「たまたま」世の中に目が見える、耳が聞こえる人が多いだけで、あたかも見えない、聞こえないこと自体が「障害」になってしまっているけれど実は、その「困った」や「不便」を作り出す環境自体が「障害」であるということ。
そんな松本さんのメッセージに参加者もうなずきます。
「正しく」「知る」ということは、知らないうちにしてしまう差別を防ぐことが出来る。
講演を通して「障害」について身近に考える機会をもらった皆さん。
一人一人が想像をすることで、少しずつ世界は変わっていくかもしれません。
次回は5/29(水)、MOFCA補助犬相談会の様子についてお届けします!
(第9回・UDアドバイザー通信)