ホーム > よくあるご質問 > 2020年12月のよくあるご質問
電車に乗っていたら、急に電車が止まってしまいました。アナウンスで、「事故があって、電車が止まりました。次の駅で全員乗り換えてください」と言っています。あなたのそばには、聴導犬ユーザーさんがいます。どうやってアナウンスの内容をユーザーさんに伝えますか?
聴導犬がいるから、サポートは不要?
それとも、手話ができる人を探す?
それとも、スマホにアナウンスの内容を入力して見せる?
ここでの適切な行動は「スマホにアナウンスの内容を入力して見せる」です。
聴導犬は様々な音があることは教えてくれますが、人がしゃべっているアナウンスの内容までは教えることができません…。聴覚に障害のある方は、アナウンスの内容を聴き取れなかったり、そもそもアナウンスがあることに気が付かない場合があります。
少し高い段差を前に困っている介助犬ユーザーさんがいたら、あなたはどうしますか?
特に声はかけずに後ろから押して、段差を上がるお手伝いをする?
「後ろから押すお手伝いをしましょうか?」と声をかける?
介助犬がいるのでサポートは必要ないだろうと通り過ぎる?
正しい対応は、「後ろから押すお手伝いをしましょうか?」と声をかけることです。段差を乗り越えたいのは見たらわかるから、わざわざ聞かないで、後ろから押してあげよう!って思う方もいるかもしれません。でも、断りなく急に後ろから車いすを押されるのはとても怖く、場合によっては転倒してしまうこともあるかもしれません…!?
サポートのキモチはとっても嬉しいので、まずはユーザーさん(車いすの方)に声をかけてください。声かけの方法は皆さん、よくご存じ「何かお手伝いしましょうか?」でOKです!
盲導犬ユーザーさんを含め、視覚に障害のある方にとって、駅ホームは危険がたくさんの場所です。障害物を避けたりしているうちに方向を見誤ってしまうこともあります。線路転落防止にはホームドアが効果的ですが、ホームドアは莫大な費用がかかること等もあり、すべての駅に設置することは現実的ではありません。
視覚に障害のある方が、駅ホームで誤って線路に向かって歩いていたら、
「盲導犬ユーザーさん(または、白杖をお持ちの方)!止まって!」
と大きな声で伝えてください。大切なポイントは「盲導犬ユーザーさん(白杖をお持ちの方)!」と呼びかけの一言をいれることです。視覚に障害のある方は、周囲の様子を目で確認することができないので、「危ない!」と言われても、自分に言われているかどうかわからず、そのまま歩き続けてしまうことがあります。確実にユーザーさんに立ち止まってもらうには、「盲導犬ユーザーさん!」とユーザーさんに話しかけていることがわかるようにしましょう。(これは緊急時だけでなく、通常のコミュニケーションでもぜひ実践してみてください。大勢での会話の時など、視覚に障害のある方もスムーズに会話に加わることができます。)
ちょっとした私たちの見守りの目、助け合いのキモチで少しでも悲しい事故がなくなりますように。