FAQ-0030「元保護犬が活躍していることもある補助犬は?」
2021年2月25日 掲載
元保護犬が活躍していることもある補助犬の種類ってご存じですか?
ヒントは、それぞれの補助犬のお仕事を考えてみてください。いろいろな犬種が活躍できそうなお仕事をしている補助犬は…?
正解は…「聴導犬」です!!
聴導犬のお仕事内容は「聴覚障害がある方に音を教えること」です。このお仕事にはあまり体の大きさは関係ありません。なので、様々な犬種が活躍できることもあり、保護犬から聴導犬になる子もいるんです。
(そのほか、盲導犬や介助犬の訓練犬からのキャリアチェンジやブリーダーさんとの契約など、各訓練事業者によって候補となる犬の選択は異なります)
保護犬を聴導犬の候補犬にする場合は、訓練士さんが直接動物愛護センターなどに行って、聴導犬として向いていそうな性格の子を選びます。
「聴導犬だからやっぱり音に敏感な子を選ぶんでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは間違い!音に敏感すぎると、大きな音がした時に適切にユーザーさんをサポートできなかったり、「音を教える」という聴導犬のお仕事自体がストレスになってしまうこともあります。そのため、聴導犬に向いているのはどちらかというと、「音に鈍感な子」なんだとか。
そして、いろいろな犬種が活躍している聴導犬、実は補助犬3種の中で特に同伴拒否が多いとも言われています。
「補助犬と言えば、ラブラドールやゴールデンのような大きな犬だよね!」という先入観は持たずに、「あれ?この犬は補助犬かな?」と思ったら、まずは犬の体についている「表示」を確認してみてくださいね!
FAQ-0029「補助犬への指示はどうして英語なの?」
2021年2月16日 掲載
ユーザーさんが補助犬たちへ指示する言葉を聞いたことはありますか?
盲導犬は「ストレートゴー」(まっすぐ進め)、介助犬は「テイク〇〇」(〇〇持ってきて)、などなど、基本的に指示語(動詞)は英語で伝えています。ほめる時の言葉も「グッド!」ですね。
英語で伝える理由は、「日本語だと、人によって言い方や方言が異なり、犬が混乱するから」です。
日本語は一つの単語でもいろいろな言い方がありますよね。「座って」「座れ」「お座りして」…。座ってほしいことを伝えるだけでも、こんなにたくさんの言い方が!また、地域によっては方言で、まったく違う言葉になることもあります。
でも、英語なら「シット」という言い方しかありません。補助犬たちは統一された言い方で、混乱せずにユーザーさんの指示に従うことができます。