ホーム > 理事通信 > 第24回「新型コロナウイルスにどう立ち向かうのか?~補助犬ユーザーさん・ペットの飼い主さんたちへ~」
香港で、新型コロナウイルスに感染した方が飼っていた犬を検査したところ、コロナウイルスに低レベルでの感染が認められた、との報道がありました。以前のブログでも紹介しております通り「普段通りの必要な衛生管理」をしていれば必要以上に恐れることはありません。ぜひ、ペットの飼い主さんは補助犬ユーザーさんたちの、日ごろから実施されている社会参加時のマナーとしての衛生管理をお手本にしていただけると良いのではないかな?と思います。
今回は、日本獣医師会や専門家の先生方との連携のもと、情報を整理してみました。ぜひ、参考になさってください。
世界的危機を迎えた今、私たち1人1人が最大限できることをやり続ける!そして、多様性のある連携のもと、乗り越えたいですね。とにかく、1日も早く平穏な日常が取り戻せることを、祈るばかりです。
必要な人に、必要な情報が届きますように・・・
まずは1人1人ができることを!そして、力を合わせてまいりましょう!
文責 専務理事兼事務局長 橋爪智子
全国の補助犬たちが「大丈夫だよ!一緒にがんばろう!」と言っている気がします・・・
新型コロナウイルスの犬への感染に関して
2月下旬に香港から、犬に新型コロナウイルスの微弱な陽性反応が検出され、60代女性から、新型コロナウィルスが飼い犬であるポメラニアンに感染したことが考えられたとのことが報じられました。
本当に犬に人の新型コロナウイルスが感染するのか、研究を進めていく必要があるのですが、可能性があることはわかりました。
以上の報告を受け、補助犬に関してはどのような対応をしたらいいのでしょうか?
1.補助犬ユーザーが感染してしまった場合
これまでの報告によると、犬に感染があったとしても低レベルで犬に症状は出ていないようです。しかし、生きたウイルスが犬に一定期間存在はするようです。ただし、犬に感染しても幸いにも犬が健康を害することはないようです。自然に感染はなくなるものと考えられます。動物病院に来院されても検査の体制が整っていませんし、症状がなければ動物病院でできることもありませんので、ご自宅でお世話をしながら様子を見てください。もし体調不良を起こしました場合には、前もって動物病院にご連絡し、事情をお知らせしたうえで獣医師の指示に従ってください。
2.感染したユーザーが入院する場合、あるいは補助犬を感染したユーザーから隔離することになった場合
現在のところ犬から人に感染するような報告は出ていません。ただし、補助犬を預ける際には、感染リスクの高い方(高齢者、高血圧、糖尿病、抗ガン治療中の方など)を、預かり先には指定しないように注意してください。補助犬に装着する道具や補助犬と一緒にもっていくお皿などにウィルスが付着している可能性があります。洗濯や消毒に関しましては以下をご参考になさったうえで、消毒の後、預かり先にお持ちください。
【厚生労働省】ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合 家庭内でご注意いただきたいこと ~8つのポイント~ |
3.自分の補助犬が感染したのではないかと心配な場合
ペットからペットへの感染は報告されていませんので、ご自身が感染者でない限り心配する必要はないと思います。ご心配な場合は、人ごみに連れて行かないなど感染のリスクを減らすようにしましょう。外出の後はお洋服や器具は消毒すると安心です。また体も普通の方法でよいので、ふいてあげましょう。
4.飲食店などのお店で補助犬から新型コロナウイルスを店内に持ち込むことはないか?
犬から人への感染は報告されていません。また、ユーザーの方が感染者でない限り、補助犬がウイルスを多くつけていることはありません。通常通りにお店に入れても問題ありません。今まで通りの対応で問題ありません。
・獣医師の山下貴史先生(やました動物病院 院長)が非常にわかりやすい資料を作成くださいました。「犬と猫と人と新型コロナウイルス(山下貴史先生)」もご覧下さい。
・日本獣医師会からの最新情報はこちら:【新型コロナウイルス感染症に関する情報】
→「ペットの犬に低レベルの新型コロナウイルス感染が見られた」とする香港政府の発表について
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