特定非営利活動法人 日本補助犬情報センター|身体障害者補助犬に関する情報提供、相談業務を行う学術団体です。

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FAQ-0028「【海外の補助犬】海外からの来日ユーザーへの対応は?」

海外から来日した「Guide Dog(盲導犬)」「Mobility Service Dog(介助犬)」「Hearing Dog(聴導犬)」のユーザーさんたちは、日本の公共交通機関やお店などをこれらのアシスタンスドッグと一緒に利用できるのでしょうか?次の3択で考えてみてください。

①決められた手続きをして、証明書を持っていれば入れる

②特に手続きは必要なく、日本のユーザーと同じように入れる

③ 海外のアシスタンスドッグは日本のお店には入れない

正解は…「①決められた手続きをして、証明書を持っていれば入れる」です。

「身体障害者補助犬法」は、日本の補助犬に関する法律なので、それを海外のユーザーにそのまま適用することはできません。そして、海外から来たアシスタンスドッグは種類はもちろん、訓練の基準等が様々です。(海外には日本のように法律で定められた訓練基準がありません)

 それでも、海外のユーザーさんにも日本を楽しんでもらいたい!ということで、「期間限定証明書」という制度があります。これは、訓練の質が担保されている特定の連合会に所属している訓練事業者出身のアシスタンスドッグ&ユーザーは、来日前に所定の書類提出や審査を経て、日本の補助犬と同等の質のアシスタンスドッグには「期間限定証明書」を発行する制度です。この証明書があれば、公共交通機関やレストランなどの飲食店、ホテルなどにアシスタンスドッグと一緒に入れます。そして、これはあくまでも、日本の補助犬たちが基準となるので、証明書発行の対象になるのは「Guide Dog(盲導犬)」「Mobility Service Dog(介助犬)」「Hearing Dog(聴導犬)」のみです。
 あれ?ということは、FAQ-0027に出てきたアラートドッグやエモーショナルサポートドッグはどうするの…?と思われる方もいるかもしれません。これらの犬は、3種の補助犬と同じように公共交通機関や施設を利用することはできません…。
 しかし、日本にはペット同伴で楽しめるサービスがたくさんあります。電車やバスは、一定の大きさまでの犬ならキャリーケースなどに入れることで利用できますし、ペットと一緒に使えるレンタカーもあります。ペットと一緒に入れるレストランやホテルなども、検索してみるとたくさん出てきます。
 当会にも、様々なアシスタンスドッグユーザーから来日の相談が寄せられるのですが、3種に該当しないと思われる場合は、上記のようなサービスやお店を利用することをご提案しています。
 せっかく遠くから来てくれた海外のアシスタンスドッグユーザーにも楽しんでもらいたい…!でも、日本の補助犬たちを守るためにも、しっかりとしたルール作りは大切なことです。
 今は、新型コロナウイルスの関係で海外からのお客様はほとんどいませんが、コロナが終息した時にはきっとまた、たくさんの海外からのお客様がいらっしゃるはず!そんな日を楽しみにしています🐾