ホーム > 理事通信 > 第26回「ほじょ犬フレンドリー祭りin YOKOHAM」~前編~
補助犬法20周年を記念した「ほじょ犬フレンドリー祭りin Yokohama」、興奮の坩堝の中、閉会してから早1ヶ月が経ちます。
たくさんの「初めまして!」や「ひさしぶり〜」があふれた2日間でした。
私は主催の情報センターの理事として、また事務局の運営スタッフとして関わり、あの忙しくも充実した怒涛の日々を今も思い返します。
参加してくださった方にはあらためて思い出していただき、参加できなかった方にも雰囲気が伝えたく、プログラムごと、振り返っていこうと思います。
今回、2日目に厚労省主催の補助犬啓発がコラボされていて、そちらのユーザートークは別のユーザーさんにお願いすることになっていたので、「今回は出番なし~」とすっかり運営側モードでいたのですが、開会直前のタイムスケジュール確認の段階で、初日のユーザートークミッションが課せられてたことに気づいた私。マジ??と思いつつ、準備時間からバタバタと走り回ってた勢いのままメイクを直す暇もなくそのままステージへ。
でも、ステージ上はユーザー3人「いつメン(いつものメンバー)」で安心感漂います。そして、目の前で聞いてくださる方々がうんうんと頷くお顔を見ると、私たちユーザーが話すことが伝わる実感が持てて、やはり「リアル」イベントはいいなぁと感じました。
この日はデモンストレーションなしなトークだけだったので、お仕事の様子はスクリーンで見ていただきました。
動画のインターホンの音で、それまで足元で爆睡してたチャンプが「すわっ!」って感じで飛び起きて私に教えたアクシデントもお約束(笑)会場の皆さんも笑顔が溢れていました。Good job,チャンプ!
続いては、手話シンガー水戸まなみさんのワークショップ&お歌。いつ見ても美しいまなみさん。
彼女が繰り出す手話も美しくって、見てる人達を惹きつけ、手を動かしたくなります。
「手話歌」というものについては、いろんな意見があるけれども、手話に対して全く興味がなかった人が、「歌」をきっかけに手話を知り、興味を持ち、そこから「聞こえない」ことへの関心を高めてくれることもあるはず。
世界的スターBTSが新曲の振り付けで世界手話を取り入れたことも話題なったように、新しい世界を知るきっかけとして、「歌」っていいなぁ、と思います。
まなみさんとは控室で短い間でしたが、そんなことも熱く語り合え、それも嬉しかったです。
それぞれの当事者によるワークショップもありました。点字体験、UDレクチャー、そして手話体験。
ワークショップ回るともらえる缶バッチも大好評で、バッグとかにつけてくれてる子もたくさんいて、嬉しかったです。
講談師・日向ひまわりさん、実は補助犬情報センター事務局長のプライベートでお知り合い。そのつながりでひっぱり込ませていただき、今回のイベントで2席お願いしました。事前のオンラインでの打ち合わせでお目にかかってましたが、本番当日、正装姿を拝見し、カッケーー!と叫んでしまった私。
古典を1席披露していただき、2つ目が「補助犬三銃士ものがたり」!!
事前に内容知っていたのですが、いっぱい名指しされて、さらに、手話通訳してくださったいちろう先生が、客席の私に手を向けるもんだから、聞いていた方の視線が一気に私に集まる!!嬉しいやら恥ずかしいやら(笑)
でも、話が進むうち、この20年間の思いが蘇り、ウルッと来てしまいました。撮影した動画を、夜、広島と宝塚にいる三銃士のお2人に送った事は言うまでもありません。お二人ともきっと感動されたはず、、。
補助犬法の歴史の記録としても残しておきたい作品、後日YouTubeとかでアップできるといいなぁ。
また今回、生の講談を初めて観て、場面の切り替えやテンポをとるための「張り扇」というものも初めて知りました。「ピシッ」という音は聞こえないけれど、ひまわりさんが扇を振る姿で場面が引き締まる感じが伝わってきて、「講談」の魅力を感じました。
私の世界が一つ広がりました。ひまわりさん、ありがとうございました!
補助犬法20周年の記念イベント。それは何としてでも行かなければ!と1日目途中から参加をしました。イベントプログラムの中からいくつか抜粋してご報告します。
9月3日(土)、講談師日向ひまわりさんの「補助犬三銃士」、特別企画ということで期待をしながらも、実は少し心配している部分もありました。というのも、法律施行までの道のりは長く険しいものでしたので、関係者は相当な尽力をしてきました。それを聞いて作っていただいた演目であれば、おそらく、熱い熱い物語として仕上がっているはず、ただ、それってイベントで聞く人にとってちょっと熱過ぎはしないかなと・・・。
時間となり、ひまわりさんがキリッとした着物姿で、舞台に上がりました。
法施行の立役者がどんどん登場。しゃべり方から雰囲気まで特徴をつかんで、そっくりそのまま。ひまわりさんが張り扇で釈台を叩く音が軽快に響き、読み進められ場面がどんどん変わっていきます。あれれ、全然違和感がないぞ。
読み進めていくうちに、「議会全会一致で補助犬法の成立!」となり、関係者が涙を流して喜ぶ場面では、熱さを感じるどころか、心地よさが広がっていました。
言葉の粒が入ってくる感覚があり、いつの間にかひまわりさんの声や所作に引き込まれていました。さすが、プロ!!話し方、声の抑揚、場の作り方まで、講談ってすごいです。
すでにあの心地よさが恋しいです。講談師ひまわりさんの大ファンになりました。
理事の松本、田中からのレポートは後編へ続きます!どうぞお楽しみに!!