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介助犬・身体障害者補助犬について小学生・中学生からよくいただく質問とその答えを掲載しています。
厚生労働省の「ほじょ犬サイト」にある「補助犬の実働数」や下記をご覧ください。
・盲導犬訓練施設年次報告書(日本盲人社会福祉施設協議会)
・聴導犬の頭数について(当会サイト内)
・介助犬の頭数について(当会サイト内)
正式な研究がされていないので、正確な数字は発表されていないのですが、過去に行われた盲導犬の数字を参考にすれば、肢体不自由者全国165万人のうち、年齢や障害の種類等を考えて、49万5千人が必要と考えられる方です。その中で、介助犬を選びたい!介助犬とともにいきたい!と希望されるであろう方の数は約15,000人となります。
種類は決まっていません。日本では、盲導犬と同じく、ラブラドールレトリバーが多いです。人が大好きで、お仕事も大好きという性格が、介助犬に向いているからです。
肢体不自由者(手や足の不自由な方)の手や足の代わりになります。その障害者の方の障害の程度によって、お仕事の内容はさまざまに変わってきます。
お仕事の内容としては、落とした物を拾う、物を持ってくる、ドアの開け閉め、身体を支える、スイッチの操作などがあります。
介助犬ユーザーの障害の程度によって、介助犬の仕事の難しさが違ってきますが、トレーニングには1年~1年半くらいかかります。
大型犬の寿命は14~18才と言われています。10才を過ぎると体力が落ちますので、11~12才で引退します。トレーニングをして2才くらいから仕事を始めるとすると、10年くらい仕事をすることになります。
何時間とは決まっていません。毎日の生活の中に、少しずつトレーニングが入ります。犬が連続して集中できる時間は30分くらいですので、一日の中に30分を何度か入れます。あとは、お散歩やほかの犬たちとの遊びの中でいろいろと勉強します。
現在介助犬として活躍するラブラドールレトリバーは、物をくわえて運ぶのが大好きな犬です。ですから、たとえば落とした物を拾ってご主人様(ユーザー)にわたすと、ご主人様にほめてもらえることがたまらなくうれしいのです。この繰り返しにより、ユーザーに必要なさまざまな仕事を覚えていきます。
ユーザーの方々からは、「介助犬と暮らす前より外出する機会が増えた。」「介助犬といっしょに歩いているとお友達が増える。」「家族の心配が減った。」など、よいお話をたくさん聞きます。介助犬ユーザーになるということは、命ある犬の生活や安全に責任をもつ必要が出てくるということです。お散歩や毎日の世話などユーザーの仕事も増えますが、それらに責任を持つことが、ユーザーの自信につながり今までより前向きに生活できるようになります。