ホーム > UDアドバイザー通信 > 第14回「ほじょ犬レポート」(インターン生チャレンジ!)
日本補助犬情報センターでは、ヤマザキ動物看護大学より、補助犬の普及啓発に関心のあるインターン生を受け入れています。
7月の高校生向けの講演会に来てもらいました。実際に聴導犬ユーザーさんのお話を聞いて、どんなことを感じたのか記事にまとめてもらいました!
7月11日(月)、東京都人権プラザにて高校生へ向けての補助犬セミナーを見学させて頂きました。当日は、高校生30人程が参加していました。
最初に、人権プラザの館内の展示物見学と、車椅子体験をしていました。車椅子を体験し、普段私たちが何気なく生活している中でのバリアに少しでも気づくことが出来たのではないかと思います。車椅子に乗っているとドアの開閉もとても困難そうにしている高校生が多く見られました。
そしていよいよ補助犬セミナーが始まりました。日本補助犬情報センターの橋爪智子さんから、補助犬とはどのような犬なのか、また補助犬の現状についての講演を聞きました。そして、ゲストスピーカーの聴導犬ユーザーの松本さんとパートナーであるトイプードルのチャンプくんが登場しました。高校生たちは可愛らしいチャンプくんを見て少しザワついた様子でした。
一見、普通のペットに見えるチャンプくん。松本さんが「チャンプくんが聴導犬には見えない人?」と聞くと多くの高校生が手を挙げていました。
松本さんのお話が始まり、テレビや音楽など私たちが普段意識している音には準備や工夫ができるが意識していない、また意識していても無視している音をチャンプくんが教えてくれると教えて頂きました。
そこで、聴導犬の役割であるパートナーに音を報せるデモンストレーションが始まりました。タイマーの音と、インターフォンの音をチャンプくんは楽しそうに報せてくれます。チャンプくんはゲーム感覚で音を報せてくれているので、とても楽しそうで可愛らしかったです。
また、実際にチャンプくんのお仕事ぶりを見て高校生達は驚いているように見えました。
聴覚障害は、見た目では分からない障害です。もしかしたら今、同じ空間にいるかもしれません。見ただけでは気づくことは出来ませんが、聴導犬がいる事で私達は気づく事ができます。緊急時に、今何が起きているか伝えることが出来ると今回お話を聞いて思いました。そしてこの事を沢山の人に知っていただき、緊急時にはメモを活用するなどして今何が起きているか伝えてほしいと思います。
20年前に身体障害者補助犬法が施行されましたが、まだ同伴拒否が起きているのが現状です。なぜ同伴拒否が無くならないのか?それは法律を知らない人が多いからです。1人でも多くの方に補助犬法について知っていただきたいと改めて思いました。
(インターン生:ヤマザキ動物看護大学 3年 後町)